西十両12枚目勢(32=伊勢ノ海)が勝ち越しに王手をかけた。素早い足の運びで旭大星の引き技を警戒しながら、有利な体勢になるとすかさず押し出した。

運動量の多かった一番に「は~、疲れた」と笑って「変に出て行くと(はたきを)食っちゃうんで。体も動いたし、最後(に仕掛けた際)の判断も良かった。僕の中では思った通りの相撲がとれました」と話した。

6連勝で7勝2敗。膝下に蜂窩(ほうか)織炎を患っていた左脚は「まだまだ治っている過程」と言うが「勝ち負けは本当に頭になくて。相手を円の中から出そう、出そうと思ってやってます。いい時は“勝ちたい”と思いませんね」と邪心のなさを強調した。