新十両魁勝(24=浅香山)が念願だった白星を手にした。

先場所まで付け人を務めていた三役経験者の魁聖をもろ差しから、長い相撲に耐えて寄り切った。

荒い息づかいのまま「今までの勝ち星の中で1番うれしいです」と、会心の笑みを浮かべた。場所前に魁聖から「当たるんじゃないか?」と言われ「絶対に勝ちたかった」と対戦を心待ちにしていた。194センチ、204キロの巨体の懐に飛び込むようにして、2本差し。外四つから強引に寄られたものの、踏ん張り、相手の左上手が切れてから、勝負に出た。

3連敗スタートから巻き返して6勝4敗。「まだまだ、あと2番」と満足せず、勝ち越しへ、気持ちを切り替えた。