大相撲の西岩部屋の力士らが27日、台風被害を受けた千葉・鴨川市の特別養護老人ホーム「めぐみの里」を慰問した。

西岩親方(元関脇若の里)が現役時代に毎年、もちつきを行っていた縁があり、部屋の力士5人(若龍星、八女の里、若松永、若鳥海、若藤岡)、行司の木村公輝、おかみさんとともに訪問。東京・浅草の西岩部屋から10人乗りレンタカーに食材を乗せて出向き、200人分の鳥塩炊きちゃんこを振る舞った。西岩親方は「施設の中をまわって、握手したり、写真を撮ったり、慰問もやらせてもらいました。皆さん、喜んでくれました」と話した。

現地は台風15号の被害を受け、一時は停電、断水があり、今もボランティアの助けを必要としている。周囲の家屋の多くは、屋根をブルーシートで覆っている状況だ。西岩親方は「こういう大変な状況を見て、力士には何かの力になる経験をしてもらいたかった」と若い衆の成長も促していた。