東横綱鶴竜(34=陸奥)が、九州場所初日の10日、休場した。同日、日本相撲協会に「腰椎辷(すべ)り症再発により2019年11月17日より14日間の安静加療を要す」の診断書を提出した。最高位の力士が初日からいきなり姿を消す異例の事態で、一年納めの場所は、白鵬(34=宮城野)の一人横綱となった。鶴竜の休場は2場所連続14度目。

鶴竜の師匠、井筒親方(元関脇逆鉾)が9月に急逝。今場所は鶴竜にとって井筒部屋から陸奥部屋に移籍して臨む最初の場所だった。

初日の対戦相手、新小結朝乃山(25=高砂)は不戦勝。2日目は西前頭筆頭隠岐の海(34=八角)との対戦が組まれており、日本相撲協会審判部は取組を再編する「割り返し」を行う。

今場所の十両以上の休場者は東前頭12枚目の逸ノ城(26=湊)に次いで2人目となった。