西前頭3枚目の友風(24=尾車)が「右膝関節脱臼(靱帯=じんたい=損傷を伴う)で、治療期間は現在のところ未定」との診断書を提出し、休場した。2日目の前頭琴勇輝戦で痛め、取組後は救急車で福岡市内の病院に搬送されていた。師匠の尾車親方(元大関琴風)は「昨日(2日目の取組後)全身麻酔で脱臼していたところを入れた。これから精密検査をして今後の治療方針を決める。長引くだろうな。最低でも1年はかかるだろう」と、神妙な表情で話した。

今後は手術なども視野に入れているという。尾車親方は「今の病院では治療に限界があるので(都内の病院などに)移る可能性もある。ただ、今は自力で歩行できないから、新幹線にも飛行機も乗ることができない。それが悩みの種」と説明した。それでも本人の様子として「(受け答えなどは)しっかりとしている。ただ夢を見ているような、現実を受け入れられていないかもしれない」とも付け加えた。