西十両2枚目矢後(25=尾車)が、同期の思いを背負って場所に臨んだ。17年夏場所でともに初土俵を踏んだ、部屋頭の西前頭3枚目友風(24=尾車)が前日2日目の取組で右膝を脱臼。全治は未定で、師匠の尾車親方(元大関琴風)が「最低でも1年はかかる」と話すほどの重傷を負った。この日の取組前、矢後も電話で友風と会話。「(会話の内容は)具体的には言えないけど、昨日の今日で元気はなかった」。友風が離脱する中、矢後も部屋の看板として「しっかりしなくては」と気合を入れた。

自身はこの日の取組で初日から3連敗となったが「悪い流れになっているけど終わったことは関係ない。リセットして頑張る」と前を向いた。