幕内経験者の東序二段28枚目宇良(27=木瀬)が西同84枚目旭勇幸を全勝同士の優勝決定戦で下した。宇良らしい“低空”の立ち合いで足取りを狙い、一気に押し出した。「ああいう動きは久しぶり。体が自然に動きました」。

決定戦は15年名古屋場所の序二段で当時大輝の北勝富士に敗れ、幕下でも2敗と過去3戦全敗だった。“4度目の正直”に「うれしい。流れでは負けるんじゃ、と思っていたので」と顔をほころばせた。

右膝負傷から復帰2場所。「また番付が上がるのでどうなるかわかりませんが、場所ごとに少しでも強くなりたい気持ちはかわりません」。復活の階段を着実に上っている。