西前頭13枚目の碧山(33=春日野)が1日で単独トップの座を失った。影を潜めていた、引いてしまう悪癖が、大事な一番で出てしまった。隆の勝を呼び込む形になり、一直線に押し出された。「いきたい通りにいけなかった。悪いところです」と反省も、手痛い2敗目となった。

隆の勝には過去2勝1敗だった。苦手意識などないが、さすがにプレッシャーは押し寄せる。優勝争いの意識を問われ「ない。まだ2日あるから」と言ったが、星を重ねてきた思い切りのよさを失い、敗れた。

14日目は横綱白鵬との対戦が組まれた。優勝争いに残れるか、まさに正念場。碧山は「とりあえず休んで、明日稽古して、明日また考えます」。挑戦者として思い切り挑めるか。まさに大一番となる。