大相撲春場所後に昇進を決めた新大関の朝乃山(26=高砂)が6日、都内の部屋で報道陣の電話による取材に応じた。

新型コロナウイルス感染拡大で、7日にも緊急事態宣言が発令される見通しとなり「それだけ東京でコロナの感染者が出ているということ。自分はできるだけ(外出を)自粛して、手洗い、うがい、睡眠で免疫を下げないようにしたい」と危機感を高めた。

他競技では練習施設が確保できず、満足な調整を進められないアスリートがいる中で、力士は部屋の中に稽古場がある。この日の朝は「いつもと変わらず」基礎運動、筋力トレーニングで体を動かしたという。26歳の新大関は「僕らは恵まれていると思う。アスリートが練習できないとニュースでも見る。相撲は恵まれている」と、環境に感謝した。

新大関場所となる晴れの夏場所(東京・両国国技館)は5月10日初日の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2週間の延期になった。初日まで1カ月半あまり。「初めてのこと。そう(普段と変わらない調整を)やっていくしかない」と、平常心を強調した。【佐藤礼征】