大相撲の横綱鶴竜(34=陸奥)と新大関の朝乃山(26=高砂)が24日、NHKで放送の「大相撲特別場所~テレビ桟敷へようこそ~」にリモート出演して近況などを語った。

本来ならこの日は延期となった夏場所の初日予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。日本相撲協会が無観客での実施を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて、朝乃山は「コロナは落ち着いてきたけど、見えない病気で油断はできない。(それでも)自分はどこが弱いのか見直して稽古したい」と意気込んだ。夏場所といえば、昨年に初優勝した場所。「去年の5月場所の優勝で自信に変わったので、ここまで来れたと思う。自分の右四つの相撲が取れるようになってから(大関に)結び付いた」と振り返った。

鶴竜は、恐縮した様子で「こんな大変な時期ですけど、先月に3人目の子どもが生まれました」と4月に次女が誕生したことを明かした。自粛生活が続く中、貴重な家族との時間を大切にしているといい「またこの子のために、という気持ちです」と気合を入れた。また力士会会長として「『ステイホーム』を守って乗り切って、大相撲を見に来てもらいたい」とファンに呼び掛けた。