大相撲の関脇御嶽海(27=出羽海)が10日、7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて「前に出るしかない。『あれ、御嶽海、前の速い相撲に戻ったんじゃないか』と思われる相撲を見せたい」と誓った。代表取材に応じ、この日は部屋の幕下と三段目を相手に約20番相撲を取ったことを明かした。

本来なら、出稽古で春日野部屋の関取を相手に調整するだけに「やっぱり(相手の)重みとか感じられない。踏み込みの圧が感じられない」と懸念。それでも若い衆を相手にした申し合いでは勝ち続けなければいけない立場。「春日野に行くと1番取って休憩、1番取って休憩ですけど、部屋では20番ぶっ続けでやって、それも勝たないといけないから、そういう体力というのはつく」とメリットも強調した。

他競技では10日からプロ野球とJリーグが観客を入れての公式戦を再開する。

土俵では大歓声を浴びる御嶽海は「やっぱり、アマチュアじゃないので。それでも(アマチュアでも)、100人、200人いるわけですから。それがゼロっていうのは、気合も入りにくくなるし、やっぱり生で見てもらいたいっていうのはあります」と観客の声援が恋しい様子。

3場所ぶりに関脇復帰を果たした7月場所。「僕たちのやることは1つなので、精いっぱいやるしかない」。全国の大相撲ファンへ活躍を届ける。