大相撲の東前頭7枚目照強(25=伊勢ケ浜)が15日、自己最高位の場所に向けて気持ちを高ぶらせた。

代表取材に応じ、観客を入れての開催が決まった7月場所(19日初日、東京・両国国技館)を4日後に控え「大阪場所は無観客で人がいないというのを味わった。少ない人数でも入って盛り上げられる相撲を取りたい」と意気込んだ。

無観客で行われた春場所に続き、今場所ももちろん代名詞の塩まきを行う。「気合の入り方違うし、見に来られない人もテレビで見てくれると思う。そういう人に向けて一つ一つ自分のできることをやっていきたい」と自らに言い聞かせた。

現在は左膝を痛めており、関取衆との申し合いは控えているという。基礎運動や若い衆に胸を出すことで調整。「しっかり調整していけたらいこうと思っている」と話した。

5月には地元の兵庫県南あわじ市にマスクを贈った。「大阪場所は地元開催でも、見に来られない人がいたので、そういう人に恩返しというか、困っているときはお互いさまだと思って」と気遣った。

昨年7月の名古屋場所では12勝を挙げた。「僕は結構夏が好きなので、みんなへたるときに自分の体力で頑張れたらと思います」と、今年の7月も大勝ちを目指す。