東幕下19枚目の元幕内・宇良(28=木瀬)が、最後の7番相撲を勝ち、6勝1敗で今場所を終えた。

一山本(二所ノ関)を左からいなして、最後は背中に食らいついての送り引き落とし。00年12月に新たに制定された珍しい決まり手で、今場所最後の相撲を飾った。

宇良は「5番勝っている者同士でそう簡単に勝てるとは思っていなかった。全力で戦おうという気持ち。体が自然に動いた感じです」。長期離脱の要因となった手術した右膝も力強く動き、順調な回復ぶりをうかがわせた。

大きな1勝で、来場所は幕下上位が望める。「運がよかったぐらいしか思えない。6番勝ったんで来場所こそ勝負。しっかり調整して頑張りたい」。

今場所はけがや内臓疾患で序二段まで落ちた元大関の照ノ富士が幕内で優勝争いを繰り広げている。「照ノ富士関とはレベルが違う。けがからはい上がっていく姿はみならいたいと思うが、比べられても…。自分は自分で頑張りたいと思います」と謙虚に話した。