西十両8枚目剣翔(29=追手風)が、相手のまげをつかんで反則負けを喫した。

西十両14枚目北はり磨との一番だった。立ち合い右に動かれ、剣翔はすぐに引いてはたきに転じた。北はり磨は1回転して土俵下に転がり落ち、行司は軍配を西方の剣翔に上げたものの、剣翔が右手で北はり磨のまげを引っ張っているのではないかと物言いがついた。

協議の結果、高田川審判長(元関脇安芸乃島)は場内説明で「行司軍配は剣翔に上がりましたが、まげを引っ張っているんではないかと物言いがつき、協議の結果、ちょんまげを引っ張っており、反則負けで北はり磨の勝ちといたします」と話し、北はり磨の勝利となった。

日本相撲協会は公認相撲規制・審判規定の「禁手反則」第1条に反則負けとなる8項の禁手を規定しており「頭髪を故意につかむこと」は反則負けになる。幕内では昨年秋場所で、当時大関の栃ノ心が阿炎のまげをつかんで反則負けとなった。禁手の規定は60年5月8日に施行され、十両以上では55件目となった。

※北はり磨のはりは石ヘンに番