9勝目を挙げてトップを守った大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が、取組後に見せた右肩付近の動きについて「日常茶飯事です」と、何事もなかったことを強調した。

宝富士を倒れ込みながら押し出した直後のことだった。なかなか起き上がれずにいると、首から右肩付近がけいれんするような動きがあった。立ち上がると気にするようなそぶりは見せず、勝ち名乗りを受けて土俵下に座った。取組後のリモート取材では「大丈夫です。日常茶飯事です」と多くは語らなかった。

相撲内容は宝富士の得意の左差しを許さず、腰の重い相手に1歩も引くことなく攻める完勝だった。

関脇正代、平幕2人と2敗で並走する。出場最高位として賜杯争いを引っ張る24歳は「まだ明日が千秋楽じゃない。まだ11日目。ここから負けたら9勝6敗。また明日に集中して頑張りたい」と気を引き締めた。