大相撲11月場所(8日初日、東京・両国国技館)で再三役が確実の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が14日、都内の部屋で朝稽古を行った。申し合い稽古では、平幕の宝富士と十両翠富士と10番取って全勝した。秋場所は13日目に左膝の負傷により休場。相撲を取る稽古は12日から開始したといい「上半身を鍛えながら、下半身も徐々に動かすようにして、ちょっとずつ」と慎重に稽古をしている。

正代の新大関昇進が刺激になった。「同じ年だしね。(自分は)年が近い力士の中で昇進も早かったし、落ちるのも早かった。(同年代が)ちょうど今出てきている感じかな。俺も下から上がってきているような感覚」と話した。東前頭筆頭だった秋場所で勝ち越し、11月場所での再三役は確実。「ここから3場所が大事。ダラダラとしている暇はない。やるなら徹底的にやる方がいい」と、17年秋場所後に陥落した大関を視野に入れた。

16日から国技館内の相撲教習所で行われる合同稽古について、参加するかは未定だが「誰が来るかによる。どうせ稽古しない人が来てもね。そういう人に付き合ってられない」と、番付発表前にもかかわらず熱気のこもった稽古を期待。「ここ最近の場所で負けている相手とぶつかってみて、調子を試そうと思う」と話した。