大相撲の大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が15日、都内の部屋で朝稽古を行い、ぶつかり稽古や基礎運動などで汗を流した。

16日から始まる、両国国技館内の相撲教習所で行われる合同稽古に参加予定で「あとは実戦だけだと思う。自分の体調をみて、自分のテーマに沿って一生懸命やっていきたい」と気合を入れた。

合同稽古には複数の関取が参加する予定となっている。3月の春場所以降、新型コロナウイルスの影響で出稽古は禁止となり稽古総見も中止となってきただけに、他の部屋の関取と肌を合わせる貴重な場となる。

「自分も強くならないといけないし、やれることをやりたい。せっかくこんなチャンスもないので。無理をせずにやっていきたい」と話した。

11月場所(8日初日)は本来は福岡開催だが、新型コロナウイルスの影響で両国国技館で開催される。「九州は本当にいい思いをさせてくれた場所。(14年に)初めて番付に載って優勝したのも、(16年の)十両優勝も、(18年の)幕内優勝も九州」と、節目を11月場所で飾ってきた。

「こういう時期なのでしょうがない。テレビでいい姿を見せられれば」と遠く離れた九州のファンに勇姿を見せるためにも、合同稽古で準備を整える。