大相撲の東前頭9枚目徳勝龍(34=木瀬)が、近大の後輩でプロ野球阪神タイガースが交渉権を獲得した佐藤輝明(21)の活躍を願った。

都内の部屋で稽古を行った28日、電話取材に対応。自身が応援する阪神が、26日のドラフト会議で4球団の競合の末、佐藤の交渉権を獲得したことについて「矢野監督より先にガッツポーズしてましたよ。日本で一番、その瞬間ガッツポーズしてました。うれしい。近畿大の後輩で注目されてドラフト1位で入って、しかも好きな球団に入ってくれたので」と喜びを爆発させた。

奈良県出身で小学生の時は軟式野球チームの「4番捕手」。大の阪神ファンを公言している34歳は、近大の後輩がどの球団に指名されるか注目していた。「(阪神に)日本人でホームランバッター、左でって最近はいない。一軍でレギュラーで出て欲しい」と、左の“和製大砲”出現を期待した。

後輩に負けじと、自身は11月場所(8日初日、東京・両国国技館)に向けて調整を重ねる。幕尻優勝を果たした1月の初場所以来、勝ち越しから遠ざかっているだけに「気持ちの面で強い気持ちを持って、自分から攻める気持ちでいかないとダメだなと思う」と闘志。国技館内には9月から自身の優勝額が飾られ「それに恥じないようにいい相撲を取っていければいい」と意気込んだ。