大相撲11月場所(8日初日、東京・両国国技館)で三役復帰を果たした小結照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が29日、大関返り咲きへ意欲を示した。

都内の部屋での稽古後、電話取材に応じ「3場所が大事なので、チャンスがあればつかみたい」と、三役で3場所33勝の昇進目安を見据えた。

11月場所後には29歳の誕生日を迎えるが、まだまだ老け込むつもりはない。「30超えてから強くなる人もいますから。そういう人たちのケースを考えて前向きにいきたい」。

7月に還暦を迎えた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も、トレーニングを欠かさずたくましい体を維持している。「こんな年でも筋肉つけられる。29歳の自分がそんな、どうこういう立場ではないから頑張るしかない」と意気込んだ。

秋場所は古傷の左膝を痛め、13日目から途中休場した。「そんな長く相撲取れるわけではないと思う。爆弾抱えてやっているから、いつ何が起きるか分からない。1場所、1場所できること全部やるだけ」と、決死の思いで土俵に上がる。