元大関で現役最年長関取の西十両3枚目琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)が、引退を決意したことが大相撲11月場所7日目の14日、分かった。15年ぶりに十両に転落した今場所は、6日目終了時点で1勝5敗と振るわず、この日に休場届を提出した。

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琴奨菊の付け人を務めた琴恵光は「数え切れないほどのことを近くで教えてもらった」。その教えが現在の地位に結びついているという。「一番覚えているのが『迷ったら強く当たれ』。勝ち負けにこだわらず、自分を信じて思い切りいくことを教えていただいた」。

22歳の琴ノ若は「入門した当初から稽古つけてもらって上げてもらった。取り口とか見習って吸収して自分のものにしていきたい」と感謝。21歳で部屋頭の琴勝峰も「返しきれないぐらい深い恩がある。自分ができることはしっかり結果を出すこと」と話した。