全日本相撲選手権が6日、東京・両国国技館で行われ、前近大相撲部の監督で1月に死去した伊東勝人さん(享年55)が相撲功労賞を受賞した。

表彰式には伊東さんの長男で近大経営学部4年の伊東大輝さん(22)が出席。表彰式では黙とうもささげられ、大輝さんは「ありがたいとしかいえない」と感謝した。

父の勝人さんは91年に同大会を制してアマ横綱に輝き、01年からは近大相撲部の監督として大関朝乃山ら多くの力士を輩出した。「穴があいたような、実感がまだ湧かないのが正直なところ」と大輝さん。91年に珍手「居反り」でアマ横綱を決めた映像は何度も見せられたことがあるという。「(家庭では)普通の父だった。男同士、大学にいってから2人でご飯に行って話すようになった」と懐かしんだ。

自身は相撲ではなく高校時代から弓道に打ち込み、近大でも体育会弓道部に所属している。