大相撲の3場所連続休場中の横綱鶴竜(35=陸奥)の師匠の陸奥親方(元大関霧島)が7日、報道陣の電話取材に応じ、鶴竜の初場所(10日初日、東京・両国国技館)出場について言及した。

8日に初場所初日の取組編成会議が行われる予定で、この日の稽古後に鶴竜と直接話はしていないというが「だいぶ前だけど、『今場所はやる。出る』っていうことで。(出場を)今日判断するとは聞いてないけど」と説明。「横綱も親方も出場するということで一致しているということか」と問われ、「私はそう思っています」と話した。

一方の鶴竜はこの日、報道陣の電話取材に応じず。陸奥親方によると、ぶつかり稽古で平幕の霧馬山や若い衆に胸を出して、前に出る稽古を連日行っているという。鶴竜の様子については「いつもと変わらない。もともと明るい感じではない。暗くもないって感じ。準備運動をやって、胸出したり、押したりは毎日やっている。今できることを本人はやっていると思います」と明かした。

しかし、霧馬山の膝の状態が悪いといい、鶴竜は部屋で相撲を取る稽古が行えていないという。陸奥親方は「場所でどれだけ早く取り戻せるかでしょう。なかなか長く休んでいると、相撲勘戻るまで結構かかると思う」と相撲勘への不安を口にした。

鶴竜の初場所出場については、あらためて8日に再確認するという。昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されているだけに、出場して横綱の威厳を示したいところ。陸奥親方は「体はそんなに落ちていない。気持ちだけだと思う」と弟子の奮起に期待した。