西前頭筆頭の大栄翔が初日の朝乃山に続き、綱とりの貴景勝も飲み込む大関連破の波乱を演出した。

「当たり負けず先に攻める。自分でもいい内容だったと思う」。埼玉栄高では後輩だった大関を圧倒した。動きをよく見て最後ははたき込み。「(大関に)2日連続で勝てたのは自信になる。自分の中でプラスに考えて残りも集中してやりたい」と力をこめた。

昨年秋場所で新関脇。次の大関候補に名乗りをあげたが、5勝10敗と壁にはね返された。先場所は西前頭2枚目で10勝も番付運に恵まれず、筆頭に据え置かれた。それだけに「1場所でも早く、三役に復帰するのが目標。やはり三役にいたい」と明確に掲げる。

3日目も大関正代との一番が組まれた。「しっかり集中してやりたい」。3場所連続横綱不在の中、最上位の大関3連破で主役の座をうかがう。【実藤健一】