大関朝乃山(26=高砂)が“天敵”を下してかど番脱出に前進した。

東前頭5枚目遠藤を押し出して5勝3敗とした。立ち合いで右は差せなかったが、突っ張るように右、左と手を伸ばして遠藤をはねのけると、素早く体を寄せて押し出した。「思い切りいこうと思っていた。それがしっかり踏み込めた。相手をよく見ていけたと思う」。

過去4勝7敗と合口の悪い相手だったが、苦手意識を拭い去った。「苦手だと思えばマイナスのことを考えれば頭から離れない。マイナスのことを考えず自分の相撲を取ろうと思っていた」。

かど番脱出に向けて残り3勝。後半戦に向けて「明日からも体を生かした前に出る相撲を取っていきたい」と気持ちを高めた。