1敗で優勝争いのトップを走る平幕の大栄翔(27=追手風)が、連敗を阻止し9勝目。2場所連続2ケタ勝利に、あと1勝とした。

愛弟子の北勝富士(28=八角)に勝った一番にも、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「よく我慢した。はたきもよく残して突っ張った。今日は精神的に粘り強かった。押し返されたけど、我慢したのが良かった」と、集中の糸が切れず辛抱した相撲をほめた。

ただ、今後については楽観視できない状況を指摘。常々、語っているように「押し相撲はタイミングでいなされたりする。離れて取る力士は不安定な相撲になる」とし、「優勝争いでリードか?」の問いに「こればかりは」と1差リードでも優位性については明言を避けた。その上で「いい立ち合いをすれば、あとは流れで体が動く。立ち合いに集中すること」と語った。