元中学横綱の17歳のホープ、東幕下26枚目の吉井(時津風)が、序ノ口デビューの2019年夏場所から10場所連続の勝ち越しを決めた。1番相撲から2連敗と厳しいスタートだったが、流れをつかんで4連勝とした。

「前に出ることができた。いい内容ではなかった。ギリギリでしたね」

初めて番付に載ってから大勝ちこそないが、勝ち越しを重ねて自己最高位まで上ってきた。スロースタートは本人も気がかり。「スイッチが入るのが自分でも遅い気がする。十両に上がったら、これじゃいけない。早く気合入れられるように頑張りたい」。

先を見据え、「スロースターター」返上を固く誓った。