8カ月ぶりに本場所の土俵に復帰した横綱白鵬(36=宮城野)の復活白星を、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)も評価した。

先場所の覇者で小結の大栄翔(27=追手風)に、立ち合い右で張って左をスッと差した。何かと物議を醸した立ち合いの張り手だが、同理事長は「立ち合いを警戒して、先手を取るための張り差し。そのへんが(大栄翔との)相撲の厳しさの違い」と第一人者の姿勢を評価した。そのあたりをさらに「大栄翔は自分の立ち合いをするんだと自分のことしか、まだ考えられない。そのへんの違い」と説明した。

1つ勝ったことで、8カ月のブランクを多少でも埋めることが出来る。「この後の流れは良くなる。明日から、普通通りの白鵬の流れになるでしょう」と見通しを語った。横綱不在が3場所も続いただけに「(横綱)土俵入りを、お客さんに見せることが出来て良かった。(土俵が)締まります」と協会トップの責任者として安堵(あんど)の様子がうかがえた。