昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった場所が、無観客で幕を開けた。場所前に横綱鶴竜が引退し、白鵬は休場。横綱不在で初日を迎えた。
大関に復帰の照ノ富士は明生にもろ差しを許しながら、かまわず圧力をかけてきめ出した。豪快な相撲で大関復帰初日を白星で飾った。
2度目のかど番となる大関正代は、北勝富士を突き落として白星発進。貴景勝は若隆景を一方的に押し出した。
結びの一番では朝乃山が大栄翔を送り出し。番付上、実質的な最高位となる4大関がそろって白星のスタートとなった。
初日の取組を写真で振り返ります。
- 白鵬は6場所連続の休場となった(撮影・河野匠)
- 協会あいさつに臨む、前列左から正代、朝乃山、八角理事長、貴景勝、照ノ富士、後列左から御嶽海、高安、隆の勝、大栄翔(撮影・小沢裕)
大相撲春場所 全取組詳細
幕内
- 天空海(左)を引き落としで破る千代丸(撮影・鈴木正人)
▼天空海 立ち合いが高かった。引いてくるのは分かっていたが、足が出なかった。明日から脇を締めて前に出たい。
- 石浦(左)を寄り切る魁聖(撮影・河野匠)
▽魁聖 立ち合いから膝が曲がって足も出た。右を差せたのがよかった。
- 大奄美(左)を突き出す千代大龍(撮影・河野匠)
- 明瀬山(後方)を寄り切りで破る隠岐の海(撮影・鈴木正人)
▼明瀬山 (隠岐の海とは)高校の時に1回当たったぐらい。やっぱり上手ですね。
- 千代翔馬(左)を小手投げで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)
- 千代翔馬(下)を小手投げで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)
- 琴ノ若(左)を足取りで下す照強(撮影・河野匠)
- 琴ノ若(左)を足取りで下す照強(撮影・河野匠)
▼琴ノ若 自分が思っている以上に意識してしまった。切り替えて思い切っていきたい。
- 輝(左)を押し出す玉鷲(撮影・河野匠)
- 志摩ノ海(手前)を送り出しで破る遠藤(撮影・鈴木正人)
- 剣翔(右)を寄り切りで破る宝富士(撮影・鈴木正人)
▽宝富士 立ち合いから流れが良かったと思う。(3日目まで無観客開催だが)静かな方が僕は合っていると思う。
▼剣翔 思い切り当たって突き放してもろ差しを狙った。入ったは入ったが、中途半端だった。
- 栃ノ心(右)を寄り切る逸ノ城(撮影・河野匠)
▽逸ノ城 右四つになって、自分の形になったので寄るしかないと。先に攻めたのが良かった。(3日目まで無観客開催だが)今はしょうがない。
- 英乃海(左)を押し出しで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)
- 妙義龍(左)を寄り切る豊昇龍(撮影・河野匠)
▽豊昇龍 先場所終わった瞬間に自分の相撲を変えないといけないと思って前に出る相撲を磨いてきた。明生関、天空海関ともいい稽古ができた。太ったからいい感じで動けているし、最後までいきたい。
- 立ち合いで力いっぱいぶつかる御嶽海(右)と霧馬山(撮影・河野匠)
- 霧馬山(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)
▽御嶽海 決めきれなかったのは反省点だけど、相手の動きを見て足を動かすことができたのは良かった。(4大関時代は)悔しいのもあるけど自分のペースでやるだけ。
- 千代の国(右)を押し出しで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)
▽隆の勝 立ち合いちょっと起こされたけど、そこからの攻めが良かった。(3日目まで無観客開催)寂しいし、お客さんが盛り上がっていないと物足りない気持ちもある。いつも通りになってくれればいい。
- 翔猿(右)を突き出しで破る高安(撮影・鈴木正人)
▽高安 自分の考えていた攻めがしっかりできた。先場所はふがいない相撲が終盤にあったので、しっかりと次に生かしたい。
- 明生(右)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)
- 照ノ富士(左)はきめ出しで明生を破る(撮影・小沢裕)
- 照ノ富士(左)はきめ出しで明生を破る(撮影・小沢裕)
▽照ノ富士 前に足出たので良かったです。(3日目まで無観客開催)テレビの前で見て応援してくれていると思っている。全力を出して頑張りたいと思います。
- 北勝富士(右)を突き落としで破る正代(撮影・鈴木正人)
- 貴景勝(右)は若隆景を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
- 大栄翔(左)の攻めに耐える朝乃山(撮影・河野匠)
- 大栄翔(手前)と攻め合う朝乃山(撮影・鈴木正人)
- 大栄翔(左)を送り出しで破る朝乃山(撮影・鈴木正人)
- 大相撲夏場所初日、弓取式に臨む将豊竜(撮影・小沢裕)