一人横綱白鵬(36=宮城野)の休場で、出場する番付最上位の大関4人がそろって白星発進。唯一の役力士同士の対戦で、小結大栄翔(27=追手風)が大関朝乃山(27=高砂)に敗れた以外、役力士全員も白星を連ねた。

波乱の場所が長く続き、たとえ上位陣が敗れても、波乱とも思えないほど不安定には慣れっこ? の状況だったが、4大関安泰に協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)も「勝つべく人が初日に勝って(場所の)流れが良くなる。千秋楽まで4人とも全勝というわけにはいかないが、いい流れの盛り上がる場所になりそうな感じがする」と両国国技館では初の無観客開催のスタートで安堵(あんど)のコメントを残した。

大阪で開催された昨年3月の春場所以来の無観客開催。それでも興行が成立し4日目から観客を入れての開催となることに「ありがたい。力士の気持ちの持ちようというか、気合の入れようは大変だろうが、頑張ってほしい。(無観客は一度)経験しているけど(館内が)応援がなくシーンとしているとね」と力士の心情を、おもんぱかりつつ奮起を求めた。