元中学横綱の17歳のホープ、西幕下37枚目の吉井(時津風)が、鈴木を送り出して白星発進した。

先場所は初めて番付に載ってから10場所目で初めて負け越した。その悔しさから稽古に精進「自分には得意(の型)がないんで」と立ち合い、左前みつを狙う形に取り組んでいる。「携帯でいろんな力士の方の相撲を見て研究しました」。最も参考にしているのが元大関豪栄道(現・武隈親方)という。「前みつを取って相手を起こしていく相撲をとっていきたい」と明確な目指す形を示した。

8月には18歳になる。目標の関取の座へ、前進していきたい。今場所の目標を「全勝優勝です」とキッパリ。「場所前の稽古も調子よかった。全勝できるように一番一番、気を引き締めて頑張りたい」。先場所の初負け越しで後退した分を一気に取り戻す。若い意欲に燃えている。