大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で綱とりに挑戦する大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が9日、都内の部屋で相撲を取る稽古を再開した。幕内力士の宝富士と計10番取って8勝2敗。得意の左まわしを取る形を繰り返し、時折笑顔を見せるなどリラックスしながら動きを確かめた。稽古後、代表取材に応じ「(状態は)悪くない。自分の動きを試して、ここから調整していく」と振り返った。

土俵周りでも、重りやゴムチューブを使用したトレーニングで体を鍛えた。「土俵の中の稽古も大事ですけど、土俵の周りでの筋トレとか。そういったものを人より3倍ぐらいやるっていう気持ちでやってるんで」と力を込めた。

大関に復帰した夏場所では、12勝3敗で並んだ大関貴景勝との優勝決定戦を制し、2場所連続4度目の優勝を飾った。大関復帰2場所目で横綱昇進に挑む。「(名古屋場所は)綱とりということになってますけど、だからといってプレッシャーに感じてたらもう終わりなんで。いつも通りに準備して。準備を前よりもっとしっかり出来ればいいかなと思いますね」と気負わずに語った。