綱とりに挑戦する大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は、大栄翔に辛勝で初日から4連勝とした。

取組後は「ぎりぎりだったけど、白星で良かったと思います」と、サバサバした様子で内容を振り返った。のど輪で押し込まれて土俵際まで攻め込まれる場面もあったが、回り込んで左差しから寄り切った。

初日から地力の差を見せつけるような内容で白星を重ねていた。この日はヒヤリとする一番だったが「勉強しながらやっていきたいと思っている。全部思い通りいってたら、もちろん全部勝つし、相手がいることだから思い通りにいかないこともある。その中で白星を重ねていければいい」と、冷静に受け止めていた。

鳥取城北高相撲部出身。鳥取を含む山陰地方が豪雨被害に見舞われており「皆さんにちょっとでも、自分の相撲が元気を与えられればいいなと思っています」と“第2の故郷”への思いを語った。