大相撲秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)の新番付が30日、発表された。14勝を挙げて優勝次点だった名古屋場所後に第73代横綱昇進を果たした照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、オンラインで会見に臨んだ。

-心境は

照ノ富士(以下照) 場所が近づいたなと思います。

-気持ちに変化は

照 特にそういうのはないです。いつも言っている通り、いつもより責任感持って行動しないといけないと思います。(初日まで)今日できることを精いっぱいやってという感じで場所に臨みたいと思います。

-道のりを振り返って

照 必死に頑張ってきた日々を神様が見てくれたのかなと思います。

-支えた要因

照 まわりの環境がよかったし、支えてくれた方々がたくさんいてここまでこれたかなと思います。後援者、親方、おかみさん、家族、全部この地位までいく精神から体から、準備できる環境を整えてくれた。あとは自分が一生懸命やるだけですから。

-師匠からは

照 責任を持って行動しないといけない、あと立場はあるから、軽い気持ちで物事を進めないよう。

-大関とは違う

照 やっぱり一番上の番付ですから。いろんなことできる体ではないし、そんな能力はないんで、1つのこと一生懸命やってきた。それがよかったんじゃないですか。

-先場所は

照 その日の一番だけ。自分のできることを精いっぱいやろうと。(千秋楽の決戦は)相手は誰でも気持ちは変わらない。やれることを精いっぱいやるだけです。

-白鵬の存在は

照 角界に入る道を開いてくれた先輩。勝って恩返ししたいと思っていました。(同じ地位となり)この横綱という地位を目標にやってきた。やっとなれたんで、相撲を盛り上げるように頑張っていきたい。

-伝達式の口上で「不動心」と「品格」

照 1つのことしかできないんで。下に落ちて上がってくる時も1日1日必死にやってきた。その気持ちを「不動心」にこめた。「品格」は人それぞれ考え違うと思うし、自分の生き方で証明していきたい。これからの自分が、自分が考えている「品格」と思ってくれたら。

-横綱像は

照 土俵の上でも下でも、みんなに存在感、尊敬される横綱になりたいと思っています。

-どんな相撲を

照 自分のできること精いっぱい準備して出していければ。(ファンには)横綱として初めての場所。その姿を見てもらいたいと思っています。

-横綱になった実感は

照 初めて綱を着けた時ですかね。(心境は)ま、重いなと。

-生活で気をつけるのは

照 自分だけではない。みんな同じ世の中に住んでますから。みんなが責任をもってやっていきたい。

-番付表を見て

照 最初から綱巻いて実感はあったんで、そんなに驚くことはなかったですね。