日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は10日、代表の電話取材に応じ、秋場所(12日初日、東京・両国国技館)まで2日となり「照ノ富士が新横綱として、また一人横綱としてどれくらい活躍してくれるかというところに期待をしたい」とエールを送った。

この日は取組編成会議が行われ、初日と2日目の取組が決まった。先月28日に新型コロナウイルス感染が確認された小結逸ノ城も割に入り「逸ノ城も無事に、回復したということで問題ないので。(感染が)番付発表前だったし、時間的に十分に時間がたっているのと、ドクターからもOKが出た。湊さん(親方)からも連絡をもらったけど、協会にも連絡して、協会も了承して初日から出場できるということです」と胸をなで下ろした。

一方で部屋から感染者が出た宮城野部屋の全力士が休場する。同広報部長も「東西横綱がせっかくそろったのだが、残念なことに新型コロナウイルス感染の影響で、白鵬所属の宮城野部屋が全員出られない中で、白鵬も出られず、残念な思いでいっぱい」と話した。

今場所も緊急事態宣言下での開催。今場所は観客が布マスクを着用して来場した場合、不織布マスクを配布するよう準備するという。「適宜、不織布マスクに取り換え下さいということでご案内すると思う」。

また、秋場所後の開催が恒例の全日本力士選士権は「これはありません。今からだと準備が間に合わないそうです」と中止になったことを明かした。