NHK大相撲中継で正面解説を務めた北の富士勝昭氏(元横綱)は24日、残り3日間となった秋場所の優勝争いについて「13日目に(照ノ富士の)優勝が決まると思っていた。ちょっと恥ずかしいですわ」と、横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の“独走”予想が外れたことについて言及した。

初日から8連勝を飾った新横綱の照ノ富士は、9日目に大栄翔に敗れて初黒星。10日目、11日目は連勝したものの、前日12日目には新関脇の明生に敗れて2敗目を喫した。

賜杯レースは変わらず2敗の照ノ富士が単独首位だが、4人の3敗勢、4人の4敗勢が追走。混戦模様となっている。

13日目の相手は2度の優勝経験を持つ関脇御嶽海。照ノ富士の5連勝中だが、北の富士氏は「立ち遅れた場合は危ない。1歩踏み込んで立ち合えば、あまり押し込まれることはないと思うんだけどね」と、本来の踏み込みなら波乱はないと予想。一方で11日目に御嶽海が照ノ富士戦に向けて「作戦を考えている」と話していたことについて、NHKの大坂敏久アナウンサーに振られると、北の富士氏は「そう言っただけでしょ」と苦笑い。「でも意外性があるからね、それが怖いんだよね」と話した。