東前頭15枚目の一山本(27=二所ノ関)は、志摩ノ海に寄り切られて4勝9敗となり、幕内残留は微妙な星数となった。

それでも明るさを失わないのが、一山本の強みだ。「今場所は勉強です」と話していたが、勝ち負けに一喜一憂せず、自身の相撲を振り返り、今後につなげようという姿勢を見せる。

この日も攻め込みながら、引いてしまって隙を作り逆襲を許した。「引いたのがよくなかったですね」と反省し、「押し切りたかったけど、何十メートルにも感じるんですよね。調子が悪い時はそんなものですよね」と言った。

攻めきりたいが、土俵が果てしなく広く感じる。力士ならではの感覚だろう。「気持ちよく勝って終われるようにあと2番、準備して頑張りたい」とこれまでの教訓をぶつける。