日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、横綱白鵬(36=宮城野)の現役引退と年寄「間垣」襲名を承認した。今後は、宮城野部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たる。白鵬は26日に幕を閉じた秋場所後に、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を通じて協会に引退を申し出ていた。

白鵬は最近の休場の多さを理由に、昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から引退勧告に次ぐ重さの「注意」の決議を受けた。新型コロナウイルス感染や3月の右膝手術をへて、7月の名古屋場所に出場。45度目の優勝を果たした。秋場所は部屋の力士の新型コロナウイルス感染の影響で全休の措置が取られ、11月の九州場所出場を目指したが心身共に限界を迎えていた。