元横綱白鵬の間垣親方が九州場所初日の14日、親方となって初めて本場所の勤務に臨んだ。

日本相撲協会指定の青いジャンパーに身を包んで、幕内後半では西の花道の警備を担当した。報道陣の電話取材に応じた間垣親方は「(初日前日の)土曜に何も考えずにいったのは初めてだった。全てが新鮮で、花道立ったときに不思議と手汗をかいていました。力士の体を見ていてほれぼれした。いいなと思いました」と、柔らかな口調で振り返った。

打ち出し後には観客向けのプレゼント交換会に参加し、ファンサービスに尽力。「地方巡業ではファンと一番近い距離で接したり、ファンサービスをした。本場所では取組終わって帰るという形だったけど、ファンサービスは初めてだった。すごく気持ちいいものでしたね」と話した。

この日の出勤は午前11時ごろで、各部署のあいさつ回りや、東の十両の支度部屋で監督業務も行ったという。

東京から福岡に入るまでの間で、周囲にはもちろん「親方」と呼ばれるが、まだ慣れない様子。「誰のことかなと慣れないこともあったけど、こういうことをやって初めてだったので、親方になったんだなという気持ちになった」。

現役時代は幕内通算45回の優勝回数を誇る大横綱だったが、今は“新米親方”として勉強中の日々。「今日初めてあいさつ回りにも行って、(所属する)部屋だけじゃなくて協会員はいろんな部署全体で頑張っている。(自分も)頑張らないといけないという思いになった」と、気を引き締めていた。

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