横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、2場所連続6回目の優勝を初の全勝で飾った。

結びで大関貴景勝と対戦。押し合いから、お互い距離をおいて間合いをはかる場面もあったが、最後は横綱が押し出した。

取組後は表彰式に臨み、館内で優勝インタビューに答えた。

-今の気持ちは

照ノ富士(以下照) 久しぶりの九州場所なので。開催できることをありがたく思って土俵に上がっていました。

-九州のファンは連日結びの相撲を楽しみに

照 みなさんの応援のおかげで土俵に上がる時自信を持っていつもやってます。

-初の全勝

照 今までできなかったことですから。できたことうれしく思います。

-14日目に優勝を決めて全勝がかかった

照 そんな重圧とか感じてもしょうがないことですから。土俵に上がるからには自分のベストを尽くすことしか考えていなかった。

-千秋楽の相撲は

照 そんな才能ある力士じゃない。いろんなことはできない。ひとつのことやるだけ。でかい体を正面にぶつけてやる感覚だけ。

-その相撲が15日間

照 昔からこの相撲。稽古して頑張ってきた。なかなかできなかったが、ちょっとずつ理想の相撲になるのかなと思っています。100%になることはこれからもないと思う。100%に近づく相撲をとれるよう頑張っていきたい。

-ひとり横綱の重圧は

照 土俵の上では気にしても仕方ないこと。今までより地位の責任とか、これからも勉強してやっていきたい。

-新横綱からの連覇は大鵬以来

照 1日一番の気持ちで臨んでいる結果が、名前がでることにつながっているのかと思う。大きな目標をたてて一生懸命やっていますが、こんな形になるとは夢にも思っていなかった。やってきてよかった。

-明日が誕生日

照 (30歳に)なりますね。年のこと考えてもしょうがない。やれることをやるだけです。

-来年は

照 大きな目標をたてて2桁優勝目指して頑張りたいです。そう簡単にいくことではないが、自分なりに努力していきたい。

◇表彰式後

-初の全勝

照 ちょっとでも理想の相撲に近づいてきてるかなと思います。

-千秋楽の相撲は

照 正面に置いて落ち着いていくことしか考えていなかった。そういった相撲になったというだけ。

-14日目に優勝決めて

照 土俵に上がればいつも一緒という気持ちでやってますから。

-いろいろな経験した20代

照 いいことばかりではなかったし、いろんなことありましたけど、落ち込んで腐ったり、そういう気持ちにならない。前向きに頑張ってきた。1日の大切さ。あらためて感じたので。これからも大事にやっていきたいと思います。

-名古屋で白鵬に負けた悔しさは

照 そういったこと考えてもきりがない。終わったことは終わったことで次が始まる。そういう感じでやってきてますから。

-6場所できたことは

照 開催できない時もありましたから、徐々に開催できるようになってお客さんの前で相撲がとれる喜びをこれからも大事にやっていきたい。

-相手の攻めを受けて形作るのが横綱相撲の認識か

照 これが横綱相撲というのは分からない。横綱になったばかりですから。昔から受け止めて、自分の形作って相撲とるのはやってきたこと。横綱だから目指しているわけではなく、ずっとやってきたことなんで。