日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、出場停止処分を受けた力士の番付はどうなったか-。

大関だった朝乃山(27=高砂)は6場所出場停止処分の起点が7月の名古屋場所。その名古屋場所は、かど番だったため秋場所は関脇、九州場所は平幕の西前頭10枚目に番付を落とし、初場所では17年秋場所から維持していた幕内の座からも陥落。4年半ぶりの十両となる東十両4枚目に番付を下げた。今場所も全休で全敗扱いとなるため、3月の春場所では関取の座も奪われ幕下陥落が濃厚だ。

夏場所から3場所出場停止処分の竜電(30=高田川)は、その夏場所の東前頭14枚目から名古屋場所は東十両9枚目、秋場所は東幕下7枚目に陥落し、関取の座を失った。11月の九州場所から土俵復帰し、西幕下47枚目で7戦全勝優勝。初場所は東幕下5枚目に番付を上げ、ここでも7戦全勝すれば関取復帰となる。また5勝以上でも、他の力士の成績次第で再十両が可能になる。

昨年の名古屋場所で違反が発覚し、同9月の秋場所から今年1月の初場所まで3場所休場の阿炎(27=錣山)は、復帰した3月の春場所は西幕下56枚目まで番付を落としたが、2場所連続7戦全勝優勝を果たし、名古屋場所は東十両14枚目で関取復帰。11勝4敗の好成績で、秋場所は東十両5枚目まで番付を上げ、13勝2敗で十両優勝。再入幕を果たした九州場所の活躍は記憶に新しく、西前頭15枚目で14日目まで優勝の可能性を残すなど、12勝3敗の好成績を残した。西前頭6枚目の初場所で先場所のような快進撃を見せれば、20年初場所以来の返り三役も夢ではない。