西前頭6枚目の阿炎(27=錣山)が、横綱照ノ富士を押し出し、金星をあげた。

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阿炎の金星は18年名古屋場所で鶴竜からあげて以来3個目。3敗を守り、千秋楽に初優勝の可能性をつないだ。

「今は頭が真っ白。夢中でとったんで。(立ち合いで)当たったところまでしか覚えてません」。まさに無我夢中に攻めた。もろ手突きからのど輪で攻め。右からいなして横綱を後ろ向きにさせて押し出した。「先場所同様、胸を借りるつもりでした」。優勝を争った先場所も攻めながら最後の詰めを欠いた。今回は最後まで攻めきった。

金星に「うれしいです」と言い、「内容は考えず思い切りいこうと。考えても相手は横綱なんで、がむしゃらにいくしかなかった」。2敗で御嶽海の単独トップとなったが、1差で追う3敗組も千秋楽に可能性をつなぐ大金星。阿炎は表情を変えず「(優勝の可能性は)気にせず、明日の一番に集中したい」と淡々と言った。

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