日本相撲協会は26日、大相撲春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、熱海富士(19=伊勢ケ浜)と島津海(25=放駒)の新十両昇進を決めた。また貴健斗(25=常盤山)の3場所ぶり、竜電(31=高田川)の4場所ぶりの再十両も決まった。

さきの初場所で、西幕下筆頭の熱海富士、西幕下2枚目の島津海、東幕下3枚目の貴健斗の3人は、いずれも4勝3敗だった。また東幕下5枚目の竜電は7番相撲で敗れたが、6勝1敗の好成績を収めた。

静岡県熱海市出身の熱海富士は、同県の強豪校である飛龍高から20年の11月場所で初土俵。序ノ口、序二段で連続優勝するなど負け越し知らずで、序ノ口から所要わずか7場所で関取の座をものにした。相撲解説者の北の富士勝昭氏も、角界の大谷翔平になると期待を寄せる大器だ。

鹿児島県西之表市出身の島津海は12年春場所で初土俵を踏んだ。中園のしこ名で長く幕下と三段目を上下する土俵が続き、網膜剥離や右膝の半月板損傷などのケガにも泣かされた。だが昨年夏場所から島津海に改名したのを機に、幕下上位に定着しチャンスをつかんだ。初場所で二所ノ関部屋から放駒部屋に所属部屋名が変更し、新生・放駒部屋からの関取1号となった。