苦節13年、やっとの思いで31歳が関取の座をものにした!

日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、千代栄(31=九重)の新十両昇進が決まった。他に欧勝馬(25=鳴戸)、西川改め豪ノ山(24=武隈)の新十両と、北青鵬(20=宮城野)の4場所ぶり再十両が決まった。

京都・福知山市出身で中学、高校と柔道をしていた千代栄は、京都共栄学園高3年時の09年初場所で初土俵。相撲未経験も押し相撲を身上に、3年半で幕下まで上がった。その後はケガによる休場こそなかったものの、幕下中位に定着する土俵が続いていた。腐らず努力を重ね、昨年夏場所は自己最高位の東幕下6枚目。それを更新する今月の夏場所は東幕下3枚目まで番付アップ。4勝2敗で迎えた千秋楽の十両・貴健斗との一番は“入れ替え戦”の意味合いを持った大一番。この一番を土俵際、起死回生の逆転の突き落としでものにし5勝目。取組後は「やめたいと思ったときもあったけど、頑張ってきて良かった」と話していた。