大相撲の荒汐親方(元幕内蒼国来)が13日、取材に応じ、10月2日に東京・両国国技館で引退相撲を開催することを明かした。引退から約2年半がたち、念願の開催にこぎつけた。「長いよね。やっとという感じはある」と率直な心境を語った。

中国・内モンゴル自治区出身の荒汐親方は19年9月に日本国籍を取得。先代荒汐親方(元小結大豊)の定年退職した翌20年3月に現役引退し、部屋を継承した。中国出身として初の師匠となった。

引退相撲の気になる出し物については「部屋持ち親方としてできることがいいですね。自分の引退相撲というより、部屋を知ってもらえるように、力士たちといろいろできたらいいかな」と説明。断髪式の最後のはさみは先代師匠が入れるという。慣れ親しんだちょんまげとのお別れに「切ってもらう瞬間に味わうんじゃないですか。今のところは早く切りたい」と話した。