大関正代(30)が14日、所属する東京・時津風部屋で朝稽古を行った。早朝から肌寒さを感じる天候の影響からコンディションに不安があったという中で、出稽古に来た幕内の錦木らとの計11番の申し合いで6勝5敗。久々の他部屋力士との稽古について「ずっと同じ相手と稽古するより、違うタイプの力士と稽古できる良さを感じました」と喜んだ。

5勝10敗と負け越した5月の夏場所について「ことごとく自分の相撲の形にならなかった。気持ちも全然上がらず15日間過ごしてしまった」と反省。名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)は4度目のかど番で迎える。「立ち合いで当たってからの一気の攻めや、相手の形にさせないように考えている」と、稽古場でもう一度自分の相撲を見つめなおす。

体重アップにも挑戦する。幕内優勝した20年秋場所時点は175キロあったが、現在は162、3キロ。「できればもうちょっと体重もほしい」と述べ、秘策として好物の家系や二郎系ラーメンを食べるという。宅配サービスを利用しながら、効率よく体重アップにつなげたい考えで「ただ(体重を)増やすのではなく、これから番数を増やしていきながら準備したい」と話した。【平山連】