大相撲の夏巡業が7日、さいたま市で行われ、貴景勝(26=常盤山)、御嶽海(29=出羽海)、正代(30=時津風)の3大関による申し合い稽古が行われた。この日の朝に3大関で話し合って決めたといい、御嶽海は「巡業を盛り上げるためにもやるかとなった。(来場者と)触れ合うことはできないけど、しっかり相撲を見せられればと思う」とコロナ禍でファンサービスが制限されているからこその申し合い稽古だった。

自身初のかど番で迎えた名古屋場所を途中休場して以来の公の場でもあった。自身の部屋から新型コロナ感染者が出たため、2勝4敗で迎えた同場所7日目から途中休場。その後の検査で自身も陽性反応を示していた。症状については「問題なく元気です。症状もなく」と明るく説明。しかし「残念でした。ここからまくろうと思っていたので」とかど番脱出がまだ決まっていなかった段階での休場を残念がった。

新型コロナ関連での途中休場だったため、秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)も番付は変わらずに大関で迎える見込みとなっている。それは自身でも理解しているようで「来場所も大関として仕事を果たしたい。10番取れるようにした」と常々目標に掲げている大関での10勝を狙う。