大関経験者の東幕下15枚目朝乃山(28=高砂)が、東幕下28枚目勇磨(24=阿武松)に突き落としで敗れ、今場所初黒星を喫した。

朝乃山は勇磨を捕まえられず、突き放して前に出るが、うまく土俵伝いに回られ、勝負に出ていったところを突き落とされた。勝てば11月の九州場所での十両復帰となる7戦全勝に王手だったが、それが消滅した。

取組後、オンラインでの取材対応はなかった。取組を中継したNHKの取材には花道で「自分が弱いからです」とひと言だけ残した。

6場所出場停止処分明けとなった7月の名古屋場所は、三段目で7戦全勝優勝と格の違いを見せた。今場所は、7戦全勝なら十両復帰が確実になる幕下15枚目以内に昇格。幕下上位でもしっかりと白星を重ねてきただけに、思わぬ黒星となった。