現役関取最年長37歳、東前頭3枚目の玉鷲が錦富士を突き落とし、2敗と単独トップを守った。

頭でぶつかり合う激しい戦い。前に出られなかった玉鷲だが、頭から押しつぶすように突き落としを決めた。 西前頭8枚目の北勝富士は翔猿との「3敗対決」を立ち合い一瞬の突き落としで制して生き残った。 西前頭4枚目の高安も小結霧馬山を突き落として3敗を死守。


<優勝争い>

【2敗】玉鷲

【3敗】高安、北勝富士



13日目の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。

大相撲秋場所 全取組結果

幕内


剣翔(4勝9敗)突き落とし千代大龍(5勝8敗)
千代大龍は剣翔(手前)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
千代大龍は剣翔(手前)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

琴勝峰(7勝6敗)押し出し豊山(4勝9敗)

☆豊山 昨日までの立ち合いはいいものを出せていたと思うので。その後がもどかしいものがあった。勝ててよかったです。どれだけふがいない相撲をとっても「頑張れ」と言ってくれる人がたくさんいる。その人たちのためにも土俵に上がったんですけど、勝ててよかったです。

琴勝峰(左)を押し出しで破る豊山(撮影・足立雅史)
琴勝峰(左)を押し出しで破る豊山(撮影・足立雅史)

平戸海(7勝6敗)突き落とし琴恵光(5勝8敗)
平戸海(右)は突き落としで琴恵光を破る(撮影・足立雅史)
平戸海(右)は突き落としで琴恵光を破る(撮影・足立雅史)
平戸海(右)は突き落としで琴恵光を破る(撮影・足立雅史)
平戸海(右)は突き落としで琴恵光を破る(撮影・足立雅史)
平戸海(右)は突き落としで琴恵光を破る(撮影・足立雅史)
平戸海(右)は突き落としで琴恵光を破る(撮影・足立雅史)

妙義龍(7勝6敗)はたき込み千代翔馬(8勝5敗)

☆千代翔馬 相撲内容悪いけど勝ててよかった。今年まだ勝ち越しなかったんで。(勝ち越し王手から3連敗)早く勝ち越してインタビュールーム行きたかったですね。勝ち越しても気を抜かずにいきたいですね。

妙義龍(左)をはたき込みで破る千代翔馬(撮影・足立雅史)
妙義龍(左)をはたき込みで破る千代翔馬(撮影・足立雅史)

栃ノ心(5勝8敗)上手投げ隠岐の海(6勝7敗)
栃ノ心(左)は隠岐の海を上手投げで破る(撮影・足立雅史)
栃ノ心(左)は隠岐の海を上手投げで破る(撮影・足立雅史)

水戸龍(5勝8敗)寄り切り阿武咲(5勝8敗)

★阿武咲 しっかり当たって持っていくことを意識したが、出られなかったです。力がなかっただけです。最後まで自分の相撲を取りきって(負け数を)最低限に抑えたい。

水戸龍(右)は阿武咲を寄り切りで破る(撮影・足立雅史)
水戸龍(右)は阿武咲を寄り切りで破る(撮影・足立雅史)

碧山(4勝9敗)はたき込み照強(5勝8敗)
碧山(右)ははたき込みで照強を破る(撮影・足立雅史)
碧山(右)ははたき込みで照強を破る(撮影・足立雅史)

竜電(9勝4敗)寄り切り遠藤(6勝7敗)

遠藤に初勝利

竜電(右)は遠藤を寄り切りで破る(撮影・足立雅史)
竜電(右)は遠藤を寄り切りで破る(撮影・足立雅史)

王鵬(7勝6敗)寄り切り佐田の海(8勝5敗)

☆佐田の海 相撲の内容も伴っての勝ち越しなのでうれしいです。右がいいところ取れたので。取れた瞬間に自分から仕掛けられた。前、上位にいた時は何となく勝っていた感じだったが、今はちゃんと地に足をつけて戦えている。

王鵬(左)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・足立雅史)
王鵬(左)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・足立雅史)

宝富士(4勝9敗)突き落とし一山本(5勝8敗)

★一山本 差されないように右固めていって、そこまではよかったが最後に足が出なかった。上半身だけで相撲をとって下半身がついてこなかったのが一番の敗因だと思います。そこをしっかり反省して来場所頑張ります。

宝富士(右)は突き落としで一山本を破る(撮影・足立雅史)
宝富士(右)は突き落としで一山本を破る(撮影・足立雅史)

玉鷲(11勝2敗)突き落とし錦富士(9勝4敗)

☆玉鷲 しっかり落ち着いて取れて良かった。昨日はすごく緊張して自分の相撲が取れなくてもったいなかったので、今日は自分の相撲で前に出る気持ちがあった。(優勝争いは)緊張しないように自分の相撲を取りたいと思います。

★錦富士 押されないようと上体だけでいきすぎた。力は入りすぎてなかったし、踏み込み自体もいけたし、上体がいきすぎた。胸を借りるつもりで思い切っていきました。(師匠や安治川親方にも)勝ちたいというところで我慢しきれず、はたいてしまったのが敗因だったと言われました。明日もこの番付ですけど、大関戦組んでもらったんで、それに感謝して思いっきりの良い相撲を取りたいです。(疲れは)特にないです。上位で勝っている力士と当たって、日々勉強になっています。

玉鷲(左)は突き落としで錦富士を破る(撮影・足立雅史)
玉鷲(左)は突き落としで錦富士を破る(撮影・足立雅史)
玉鷲(左)は突き落としで錦富士を破る(撮影・足立雅史)
玉鷲(左)は突き落としで錦富士を破る(撮影・足立雅史)
玉鷲(左)は突き落としで錦富士を破る(撮影・足立雅史)
玉鷲(左)は突き落としで錦富士を破る(撮影・足立雅史)

琴ノ若(8勝5敗)上手出し投げ隆の勝(8勝5敗)
琴ノ若(左)は上手出し投げで隆の勝を破る(撮影・足立雅史)
琴ノ若(左)は上手出し投げで隆の勝を破る(撮影・足立雅史)

明生(6勝7敗)はたき込み翠富士(5勝8敗)
明生(右)ははたき込みで翠富士を破る(撮影・足立雅史)
明生(右)ははたき込みで翠富士を破る(撮影・足立雅史)

翔猿(9勝4敗)突き落とし北勝富士(10勝3敗)

☆北勝富士 中に入らせない、立ち合いしっかり見ていった。昨日の変化もありましたから、落ち着いていった。相手が低くて下がっていたので、あれは狙っていたわけじゃないです。体が動きました。体が動いているからこそ、昨日の反省もそうですけど、思いっきりいくのが自分の心情。うるさい相手なので、突っ込んでいかないようにしていた。(高校同期の翔猿関については)負けたくない気持ちになりますし、(勝てて)良かったですね。残り2日なので自分らしい相撲を取れるようにします。体もしんどいですけど、1日、1日全力でやっていきます。(師匠からは)「肩に力入りすぎだ」と言われたので、平常心でいけるように胸に刻んでやっています。

★翔猿 力みすぎました。とりあえず集中してできたらと思いました。(優勝争いは)意識せずに自分の相撲を取っていきたいです。

翔猿(下)を突き落としで破る北勝富士(撮影・足立雅史)
翔猿(下)を突き落としで破る北勝富士(撮影・足立雅史)
翔猿を突き落としで破った北勝富士(撮影・足立雅史)
翔猿を突き落としで破った北勝富士(撮影・足立雅史)

高安(10勝3敗)突き落とし霧馬山(7勝6敗)

☆高安 しっかり当たれました。もう前に出るだけでした。(ここまで)よくない相撲もありましたけど、しっかり切り替えて勝ちに結び付けている。もう迷わないで自分のやるべきことをやります。

高安(上)は霧馬山を突き落としで破る(撮影・足立雅史)
高安(上)は霧馬山を突き落としで破る(撮影・足立雅史)
高安(上)は霧馬山を突き落としで破る(撮影・足立雅史)
高安(上)は霧馬山を突き落としで破る(撮影・足立雅史)

宇良(7勝6敗)押し倒し逸ノ城(5勝8敗)

★逸ノ城 相手の動きをよく見て、反応できたと思います。(昨日負け越しが決まった)しっかり残り頑張りたいと思った。(先場所と比べ)思い通りの動きができない。(相手にも警戒されている)そうですね。

宇良(右)を押し倒しで破る逸ノ城(撮影・足立雅史)
宇良(右)を押し倒しで破る逸ノ城(撮影・足立雅史)

大栄翔(5勝8敗)はたき込み若元春(8勝5敗)

物言いがつくも軍配どおり

☆若元春 (勝ち越しを決めた)あんまり良い相撲は取れなかったので、反省の方が大きいです。強く当たって、その勢いで前みつを取って左四つにいければと思っていましたけど、立ち合いで相手に強く当たられて後手後手にいってしまった。流れで後ろにいって、苦し紛れに突き落とした感じでしたので、褒められる内容ではなかった。結構もつれたので、(勝ったかどうか)分からなかったです。番付が上がっても、その番付の中で良い相撲が取らないと次につながらない。(残り2番について)良い相撲を取れるように、しっかり当たって、まわしを引きたい。

若元春(左)は大栄翔をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
若元春(左)は大栄翔をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

錦木(5勝8敗)下手投げ豊昇龍(7勝6敗)
大相撲秋場所 13日目 錦木(後方)を下手投げで破る豊昇龍(撮影・足立雅史)
大相撲秋場所 13日目 錦木(後方)を下手投げで破る豊昇龍(撮影・足立雅史)
錦木(左)を下手投げで破る豊昇龍(撮影・足立雅史)
錦木(左)を下手投げで破る豊昇龍(撮影・足立雅史)

御嶽海(4勝9敗)押し出し正代(3勝10敗)
御嶽海(右)を押し出しで破る正代(撮影・足立雅史)
御嶽海(右)を押し出しで破る正代(撮影・足立雅史)

貴景勝(8勝5敗)はたき込み若隆景(9勝4敗)

☆若隆景 いつも通り下からの意識でしたが、体が反応しました。自分の相撲を取って、1日1番しっかりいきたい。

貴景勝(左)をはたき込みで破る若隆景(撮影・足立雅史)
貴景勝(左)をはたき込みで破る若隆景(撮影・足立雅史)
貴景勝(左)をはたき込みで破る若隆景(撮影・足立雅史)
貴景勝(左)をはたき込みで破る若隆景(撮影・足立雅史)