大相撲の第73代横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)の横綱昇進披露宴が16日、都内で行われ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や柔道で五輪2連覇の大野将平ら1100人が出席した。

披露宴の冒頭で、横綱審議委員会(横審)の杉田亮毅委員が登壇し「早く(出場)しないと横審がまた文句を言うんじゃないか、そんなことは考える必要はない。待ってますから。ぜひそのつもりで治療に専念して再起してもらいたい」と話した。

照ノ富士が秋場所を両膝の負傷で途中休場した際、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が手術の可能性を示唆した。それらのことに対して、秋場所後に開かれた横審の会合では、照ノ富士が仮に九州場所を休場したとしても静観する姿勢を見せていた。そして、この日にあらためて「欠席の高村委員長とも話しましたけど、あらためて横綱照ノ富士関、親方に対して十分、徹底的に治療に専念してもらいたいという伝言をいただきました。日本の最高の(医療)技術でよみがえって欲しい」などと話した。