フジテレビでは、3年ぶりの開催となる「ジャパネット杯 日本大相撲トーナメント 第47回大会」を2月5日午後4時5分から生中継で放送する。

昨年、一昨年とコロナで中止となっていた。過去、千代の富士、貴乃花、白鵬といった大横綱が圧倒的な強さを見せつけることもあれば、あっと驚く伏兵が最大級の番狂わせを起こすことも。何が起こっても不思議ではない一戦必勝の過酷な舞台。その歴史に新たに名を刻むのは誰か。目の離せない取組に注目だ。

1月28日に断髪式を終えたばかりの第69代横綱白鵬の宮城野親方とハライチ(岩井勇気・澤部佑)がやってくる。ハライチの2人は大相撲を間近で見るのは初めて。関取たちの迫力ある取組にどんなコメントが飛び出すのか。ハライチならではの言葉で大相撲の醍醐味(だいごみ)をつづっていく。そんなハライチに相撲の魅力を存分に伝える宮城野親方。言わずと知れた歴史に名を残す元横綱白鵬の解説は、相撲の奥深さに切り込むに違いない。3人は国技館でどんな化学反応を見せてくれるのか。

大相撲は今、群雄割拠の戦国時代。綱取りを目指し1月の初場所、流血取組で気迫を見せた貴景勝。おっつけ、下から攻めを貫く若隆景。その兄でめきめきと頭角を現す若元春。朝青龍を叔父に持ち、その壁を越えようとしている豊昇龍。恵まれた体格に頭脳が加わり勢いに乗る阿炎。他にも昨年優勝した逸ノ城に鉄人・玉鷲。その英雄たちが一堂に会し、1日で優勝者を決める。同部屋対決、下克上、一発勝負のトーナメント戦は手に汗握る取組がめじろ押しだ。1日で複数回取組があり、本場所とは違った戦い方をしなくてはならない。優勝まで多くて6回の取組は、知恵と体力と技と、まさに「心技体」のどれ一つ欠けても勝ち抜けない過酷な戦いだ。ほんのわずかな気の緩みが負けにつながり、時には本場所以上の波乱が巻き起こる。

貴景勝は初場所で優勝はしたが12勝3敗で惜しくも綱取りを逃した。だが、その進化が止まらない。これまで突き押し相撲を得意としてきた貴景勝だが、昨年から四つに組み、相手を翻弄(ほんろう)する技を磨いてきた。初場所ではすくい投げなど多彩な技を見せている。その著しい進化に宮城野親方は「心技体、そろっている」と太鼓判を押す。初場所の勢いで日本大相撲トーナメント初優勝を狙い、綱取りへ弾みをつける。

今、一番注目の関取と言ってもいい、若隆景と若元春の2人。弟の関脇若隆景と兄の小結若元春は、空前の相撲ブームを巻き起こした若花田と貴花田(昇進当時のしこ名)以来31年ぶり史上3組目となる兄弟同時三役となった。本場所では決して見ることができない2人の取組。しかし日本大相撲トーナメントではその夢の取組が行われる可能性がある。下からの攻めを貫く若隆景か、左四つを得意にする若元春か。稽古で手の内を知り尽くした2人は、いったいどのような戦いを見せてくれるのか。国技館がより一層沸き上がるのは必至だ。

 

▽大会概要

【幕内トーナメント戦 出場力士】(1月31日時点)

幕内力士39人

十両力士26人

【賞金】

総額1132万円

【対戦方法】

★幕内トーナメント戦

初場所の番付による幕内力士が1回戦から決勝までを対戦。優勝の栄誉をつかむには何度も土俵に上がらなければならない、負けの許されぬ一戦必勝のトーナメント戦。

★十両トーナメント戦

3ブロックからそれぞれ勝ち上がった力士による三つどもえ戦で優勝力士を決める。他の2力士に連勝しなければならない過酷な優勝ともえ戦。